腕を磨ける彫金教室で、未経験からプロになる!

初仕事編~オーダーメイドリング~

彫金教室に通い始めてもう少しで一年になる頃、友人から恋人にプレゼントするリングを作ってくれないかと相談を受けました。

自分にはまだ早いと断ったのですが、「市販されていない手作り感覚のオリジナルジュエリーをプレゼントしたい」という友人の熱意に負けて、出来る範囲で精いっぱい努力するという約束で製作を引き受けることにしました。

初めて報酬が発生する「仕事」に緊張感倍増です。
 

ワックスからのアクセサリー制作

ブロックワックス
今回使用するのはブロックワックス。ハードワックスと呼ばれるもので、塊から形を削り出します。

 

銀粘土(アートクレイなど)は耐久性が無く細かい作りにも向かないため趣味にしか使わないのが普通です。多くの商品はこのようなワックスからの削り出しや、地金からの手作りによって作られています。
ワックスを削りだす
ヤスリやカッター、スパチュラなどの道具を駆使して、ワックスの塊から目的の形状を削り出します。デザインは友人がラフ画を描いてくれました。

立体的なデザインのため、地金から作るよりワックスの方が良いだろうとアドバイスしてくれたのは、もちろん彫金教室の先生達です。
不要なワックスを削りだす
余分なワックスを削り落として大体の形が見えてきたところです。これから細かい切削の作業に入ります。
細かな形成で立体感を出す
リボンの輪になるところも透かして立体感も出てきました。まだ丸みを付けていませんが、この状態での形の決め具合が出来上がりに大きく影響してきます。
ワックスのパーツが完成
全体的に柔らかく丸みを付けて、石を固定するためのリボンパーツを裏側に付けます。これでワックスの作業は終了!あとはキャスト(鋳造)頼みです。

地金でリングの腕部分を製作

地金でリングの腕部分を作る
石が留まるリボン部分をワックスで作って鋳造に出したら、鋳造が出来上がってくるまでの間に(鋳造には4日から1週間くらい掛かることもあります)、リングの腕になる部分を地金から製作します。

腕もワックスで作っても良いのですが、地金から作った方がスッキリとシャープな印象に仕上がりますし、鋳造上がりを待たずにすぐに作れますからね。
地金を磨き上げる
綺麗に磨き上げて全体のバランスとサイズを確認します。
完成してきた鋳物
鋳造が出来上がってきました。鋳造(キャスト)は必ず上手くいくとは限らないのですが、今回は綺麗に吹き上がったので一安心です。
鋳物を磨いたところ
ヤスリで形の最終調整を行ってから磨き作業。初めての仕事なので頑張ってピカピカに磨きました。磨き過ぎると形が崩れてしまうので用心します。

初めてのオーダーリング完成

ブルートパーズの石
友人のリクエストで決めた「ブルートパーズ」。濃いめの色合いで裏面のカットに特徴がある、綺麗な宝石です。
リボンパーツで留める
ブルートパーズはワックスで作って鋳造したリボンパーツで、このような感じに留めます。リボンでプレゼントのように縛ったイメージですね。
オリジナルリングの完成
リングの腕部分とブルートパーズを留めるリボンパーツをロウ付け、上からは見えないように石を固定する仕組みも作り付けて、もう一度綺麗に磨き上げます。

注意深く石をセットしてぐらつきが出ないことを確認したら最終仕上げ。綺麗に洗浄して、何処にも売っていないオリジナルジュエリーの出来上がりです!

今見ると「うーん」という出来ですが、当時としては精いっぱい。何より友人に喜んでもらいたいという気持ちがこもっています。おそるおそる友人に見せて「どうかな?」と聞いたときに「凄えー!」と顔を輝かせた友人の姿は今もハッキリ覚えています。

後日「彼女すごい喜んでくれた!」と友人から喜びのメッセージ。約束の代金も多めに貰っちゃって、喜ばれて収入にもなるって素敵な仕事だなと実感しました。

 
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